「僕がプロ野球選手になれた理由」第10話

「僕がプロ野球選手になれた理由」シリーズ
スポンサーリンク

前回(シリーズ⑨)では腸腰筋の重要さをお伝えした上で、腸腰筋を使えるには、腸腰筋を鍛えるためには必ず必要な箇所があるとお伝えしました。

(分かりづらかったと意見もありましたが・・・苦笑)

 

 

今回はその部分をもう一つ掘り下げて説明してみようと思います。

 

 

その前に、また僕が高校1年生の秋、古藤先生の「部屋」に通いだして間もない頃の試合での投球フォームの映像です。

 この時は、あまりにも不甲斐ない内容が多かった為、背番号が「10」でした。

「腸腰筋」についてのおさらい

前々回(シリーズ⑧)と前回(シリーズ⑨)で、腸腰筋が大切だという事をしつこいほどお伝えしていますね。

 

 

なぜ腸腰筋が大切なのか?覚えていますか?

(1つ1つ理解してもらいながら話を進めたいと思いますので、またしつこくてすいません・・・)

 

 

それは・・・

 

 

人間の体で一番強い「脚」から、最終的に仕事をする「腕」に、より強い力を伝える為に大切なのです。

まあ、よく一般的に表現する「下半身から上半身に力を伝える」という事ですね。

 

 

この下半身と上半身の境目が、腰(骨盤周辺)なんですね。

 

 

この「腰」の形や強さの作り方によって、下半身から上半身への力の伝導の強さが決まると言っても過言ではありません。

 

「腸腰筋」だけじゃなく「ケツの締まり」

そして前回(シリーズ⑨)でお伝えしたのは、腸腰筋を使う上で必要不可欠なのが「お尻の締め」という事でした。

 

 

人間の体の構造は「体幹」と呼ばれる胴体部分から2本の手と2本の足が生えています。

 

 

この2本の足で地面を踏ん張って、2本の手で仕事をする(ボールを投げたりバットを振ったり)のです。

 

 

そして、この脚と手がつながっている部分「肩関節」「股関節」は、動き(可動域)の自由度が高く多方向に動かせるのです。

 

 

肘や膝を想像してみてください。

 

 

「肘関節」や「膝関節」が横や斜めに曲がったり回せたりできますか?

 

 

もしそんな動きをしたかったら、胴体から肘、または胴体から膝までの骨が回転している(体の中なので目には見えませんが)事が想像できますか?

 

 

手首や足首も同じような事が言えます。

 

 

基本的に、他の関節は1つの向きでしか大きく動けませんし力を出せません。

 

 

でも肩関節と股関節だけは、いろんな方向に向きますし、いろんな方向に対して力を出すことも可能です。

 

 

自由度が高いからこそ、この関節の使い方の精度によって力の伝え方の精度に直結するんですね。

 

 

 

野球に必要なのは「柔軟」+「強さ」

ここまで何となくでも理解できてきたら、次に考えなければいけないのは、自由度が高い中での強さの事ですね。

 

 

野球選手にとって必要なのは、柔軟性があって関節の自由度が高い事が目的ではありません。

 

 

柔軟性があって自由に動かせることも大切なのですが、その先の、あらゆる方向に対して力を伝えられる事ですよね。

 

 

分かりやすく例えると、ピッチャーは大きくステップして両足が大きく開きますよね。

 

 

その開脚した状態で軸足から前足に力強く体重移動をしなければいけないんです。

 

 

よく勘違いされていると思いますが「体重移動」と言うのは、飛んで出るのではなくて、軸足を蹴りだして前足に乗せるのです。

(この辺のより細かな技術的な事は別の機会で・・・)

 

 

その間に体は回転動作が入りますので、更に股関節が回る動作が入っているんですね。

 

 

あれだけのスピードの中でその動きがスムーズに行われなければ、もちろんその先の上半身まで力が伝わる事なんてありえないですよね。

 

 

この動作が、股関節が硬くてバタバタしてたり、開脚の時点で耐えられなくて踏ん張りがきかなかったら、動きが崩れてしまうのは簡単にイメージできますよね?

 

 

これは1つの例であって、もっといろいろな動作の中でこれを要求されるのです。

 

 

何となくイメージはできたでしょうか?

 

 

 

なぜか自然体のままでは悪循環に・・・

では、ここからが更に重要なポイントですね。

 

 

人間の体は、なぜなんでしょうね?

 

 

何も考えないで自然に立つ姿勢では、骨盤が前傾して腰が反っているものですね。

 

 

これがすべての悪循環で、腰の痛みを発生させたり、回転運動の弊害となっていると考えます。

 

 

折れ目が入って少しだけ曲がっている「つまようじ」を想像してみてください。

 

 

この「つまようじ」でリンゴに刺して食べれると思いますか?

 

 

同じように軸の棒が少し折れて曲がった「竹とんぼ」を、一生懸命手で回してもキレイに飛び上がると思いますか?

 

 

「つまようじ」は折れて刺せない、「竹とんぼ」は軸がブレて回らないから飛ばないですよね。

 

 

人間の体も同じことが起こるんです。

 

 

人間の体には常に体重分の重力が働きます。

 

 

スポーツをしていれば飛んだり跳ねたりもするので、体重以上の負荷が体にかかるのです。

 

 

その重力や負荷が、刺すリンゴの固さですね。

 

 

古藤先生の「部屋」では、この悪循環の「骨盤の前傾」を意識的に修正する方法・能力、これを「腸腰筋」と「ケツの締まり」という表現で教わりました。

 

 

 

古藤流「部屋」の登竜門

文章で表現するとすれば

 

 

肛門を締める事によって、恥骨からおへそまでを縮める」ような感覚です。

(恥骨の場所については画像を参考にしてイメージしてください)

 

すべての動きに対して、この2つの感覚がセットになっている事が重要なんです。

 

 

前回もお伝えしたように、お尻の大きい筋肉(大殿筋)を締める・力むと足にまで力が入って自由に動かしにくくなります。

 

 

「お尻を締める」とは、この大殿筋の事ではなく肛門周辺の「肛門括約筋」の事ですね。

 

まずはこの2部分をセットにした感覚を養う事から始まり、そして強く鍛える事、というのが古藤先生の「部屋」での登竜門なのです。

 

 

当時の事を振り返ってみると、他にも「部屋」に通っていた選手がいましたが、まずここの部分を本当に体で掴めるまでは、次のステップのトレーニングに進んでも、なかなか自分の体を自由に使いこなせていない選手もいたように思います。

 

 

この2部分をセットにした感覚を養うだけであれば、いつでも誰でもできる事です。

 

 

普通に立っている時でもできますし、椅子に座っている時、テレビを見ている時、本当に普段の生活の中でいつでもできる事なんです。

 

 

次の段階でトレーニングをして鍛えるとなると、また別の方法になりますが、まずは立っている時、テレビを見ている時などで実験してみて体感してみてください。

 

 

今回で「腸腰筋」「ケツの締まり」についてはある程度説明しました。

 

 

次回からは、僕がピッチャーとしてどのように作られたのか?より具体的な方法、順序などについて紹介したいと思います。

 

 

それでは、また。

コメント

タイトルとURLをコピーしました