「僕がプロ野球選手になれた理由」第12話

「僕がプロ野球選手になれた理由」シリーズ
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前回(シリーズ⑪)は、僕が古藤先生の「部屋」で最初に学んだ事が「腕の振り」だったのはナゼなのか?について紹介しました。

 

 

今回も、もう少し「腕の振り」について補足をしてみたいと思います。

 

 

「腕の振り」についてしつこいのですが、今、野球界では「投げすぎ」とか「投球制限」とか、特にピッチャーの肩やヒジのケガ(故障)について問題視されていますので、僕のピッチャーとしての最大の特徴「いくら投げても壊れない」事に着目をして補足したいと思います。

 

 

 

皆さんはいつも、両手で歩いていますか?両足で歩いていますか?

 

 

意地悪な質問ですいません・・・。笑

 

 

もちろん両足で歩いていますよね!

 

 

特別に鍛えて身につけた人じゃない限り、そんなに長い時間、手で自分の体重を支えて、しかも歩き回るなんて事はできないと思います。

 

 

では「両手で自分の体重を支える」と聞いて想像するのはどういう事でしょうか?

 

 

まあ、一般的には「逆立ち」ですよね。

 

 

「逆立ち」はできる人もいればできない人もいるとは思いますので、皆さんに想像してもらうのは難しいかもしれませんが・・・。

 

 

「逆立ち」をする時に、地面につく手の幅を狭くして腕が耳につくような幅で逆立ちをするのと、少し手の幅を広げて、腕が斜めになるように逆立ちをするのとでは、どちらが長く逆立ちを続けられるか想像できますか?

 

 

一般的には後者である、両手の幅を広げて腕が斜めになるように逆立ちをする方が長く耐えられるかと思います。

 

 

何が言いたいのかというと、肩周辺には骨格があり、その骨格に対して数多くの筋肉が付いています。

 

 

その筋肉たちが「いかにエネルギーを消耗しにくい位置で力を出すか」によるものだと思います。

 

 

かなり難しい表現をしてしまいました・・・すいません。

 

 

もう少し具体的に説明すると、肩周辺には「肩甲骨」があります。

 

 

この肩甲骨が、力を入れていない状態でどの向きでどの位置にあるのかが一つのポイントです。

 

 

そして特別な鍛え方をしていないとすれば「この肩甲骨の自然の位置のまま両手を頭の上に上げて逆立ちをする」事が一番エネルギーを消耗しにくい事になります。

 

 

先ほどの選択肢の前者「手の幅を狭くして逆立ちをする」のは、肩甲骨の位置を変えて両手を上げる事になるので、余計な筋肉を使う事になりエネルギーの消耗が早くなるはずです。

 

 

野球用語として?「ゼロポジション」という表現を聞いたことはあるでしょうか?

 

 

申し訳ありませんが僕は学者としての立場ではありませんので専門的な知識は乏しいのですが、「ゼロポジション」とは上記したような事を言うのだと思います。

 

 

肩甲骨」と「腕(上腕骨)」の位置の関係性が重要な部分なんですね。

 

 

前回のシリーズ⑩でもお伝えしましたが、「肩」という部分も自由度が高い関節です。

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1997年ドラフト1位で近鉄バファローズに入団した私・真木が、プロ野球選手になるまでのストーリーをお話しします。 特別才能があった訳ではない事を知っていただき、たくさんの人たちに夢と希望をお届けします!

 

 

そして日常的には、腕は体重を支えるなど重たいものを持ち続ける必要性が無い為、特に自由に使えてしまうのです。

 

 

軽いものや何も負荷を掛けなければ無理な方向に動かしてもケガをするほどではありません。

 

 

これが、足のように常に体重という重たいものを支え続けなければいけない部分だったとしたら無理な方向に使い続けたりしていると、毎日毎日、一歩一歩の積み重ねによって足をケガ(故障)してしまいますね

 

 

「投球動作」とは、重たいものではありませんが「強く腕を振る」という事により高い負荷を何度も何度も掛け続ける訳なので、無理な方向や無理な使い方を続けるとケガ(故障)になってしまうのです。

 

 

これが肩やヒジのケガ(故障)に対する考え方ですね。

 

 

 

話しを戻しますが、僕は「いくら投げても壊れない」事を前提にピッチャーとして育ててもらいました。

 

 

これはピッチャーにとっては簡単な問題ではありません。

 

 

しかし僕の経験を思い返すと、古藤先生からは明確に2つの視点から根拠をもって作ってもらったんだなと考えます。

 

 

1つめの視点

 

正しい腕の使い方で腕を振る

 

 

言葉にすると当たり前のように捉える人もいるかもしれませんが、実際にピッチングの動作の中でそれを実行するのは至難の業です。

 

 

肩もそうなのですが、もっと分かりやすく説明をすると「ヒジ」です。

 

 

ヒジの関節は1方向にしか曲げたり伸ばしたりはできませんよね?

 

 

「ボールを投げる」という動作は「腕を伸ばす」という事です。

 

 

この投球時の「腕を伸ばす」時にヒジが動くべき方向で「腕を伸ばす」動作をしていれば、ヒジの故障は格段に減ると思います。

 

 

しかし現実的にはプロの投手でも、連続写真やピッチングフォームのスロー再生を見たりすると、ヒジの内側がキャッチャーの方に見える角度で腕を振ろうとするタイプが圧倒的に多いです。

 

 

この角度で腕を振れば、ヒジの内側に強い負荷が掛かり続けて傷めてしまいますね。

 

 

古藤先生の「部屋」での教えは、この「内側がキャッチャー方向に見える角度のまま腕を振る」のではなく、「ヒジの裏側がキャッチャー方向に向いてから腕を振る」事を教え込まれました。

 

 

これは本当に容易い事ではなく、来る日も来る日も古藤先生独自のトレーニングを続ける事によって手に入れる事ができた技術でした。

 

 

 

2つ目の視点

 

少々荒い投げ方をしても壊れない芯の強さ

 

 

先ほど説明した「来る日も来る日も続けたトレーニング」には、もちろん「正しい腕の振り」を手に入れる為の要素が強いと思います。

 

 

しかし、それだけに留まらず、「どこでどんな風に腕を振ろうと少々の事くらいではビクともしないぞ」というような、タフな「肩甲骨」と「腕」の位置関係を作れていたのだと思います。

 

 

「とにかく肩よりも上の位置であれば」どこで腕を振っても、肩甲骨も自在に動かせて、肩甲骨を中心に腕が振れるので肩に無駄な負荷が掛かり続ける事はない。という事だったんだなと思えます。

 

 

その「タフさ」の元を、専門用語的には「インナーマッスル」と呼んでいるんじゃないかと思います。

 

 

要は、球状で受けている肩関節(肩甲骨も含む)と、そこにガッチリとはまっている上腕骨(肩からヒジまでの骨)、これをガッチリとつないでいる大小含めた多数の筋肉群(インナーマッスル)これをとにかくケタ違いに鍛えた訳です。

 

 

まあ、僕もその後の野球人生の中で「インナーマッスル」という言葉も耳にしましたし、そのトレーニング方法もレクチャーを受けました。

 

 

薄いゴムのチューブを引っ張って・・・や、1kg以下のダンベルを持って・・・など。

 

 

いやいや、僕が古藤先生の「部屋」で鍛えていたのは、もっともっと軽く、もっともっと地道な動作をひたすら続けていました・・・。

 

 

あの方向で、あの可動域で、あの動きをあれだけ続ければ、少々腕をぶん回したところで、かゆくはなっても傷める事はそうそうないだろうな・・・と思い出しますね。

 

 

申し訳ありません・・・。

 

 

皆さんには、ものすごく「???」な表現になってしまいましたよね。

 

 

できれば文章で伝えたかったのですが、書いていれば書いているほど「ムリだな」と諦めてしまい、感情的に文字を打ってしまいました・・・。笑

 

 

こればっかりは経験した者にしか共感はできないと思うんです。

 

 

申し訳なさすぎるので、当時、若かりし頃の僕がモデルとなって、古藤先生の記録用として映像に残したビデオテープの一部をお見せしますのでお許しください。

この動き、簡単そうに見えますか?

 

 

見てるだけの何十倍、いや、何百倍の精密さを要求されて鍛えるものなんですよ!

 

 

それでは、今回はこの辺で!

 

 

これで「腕の振り」については一段落として、次回からは次のステップに進んで紹介していきたいと思います。

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